ヘリオス
iPS細胞由来のがん免疫細胞療法と、骨髄由来の体性幹細胞製剤を開発。がん、急性呼吸窮迫症候群、脳梗塞などの治療を目指す
iPS細胞(人工多能性幹細胞)とは、皮膚や血液などの体細胞に特定の因子を導入し、さまざまな種類の細胞へ分化できる能力を持たせた細細胞。2006年にマウス、2007年にヒトの細胞から作製された。体細胞の状態を初期化する「リプログラミング」という技術を用い、心筋、神経、網膜、血液など多様な細胞を作り出せることが特徴。患者本人の細胞から作製すれば、その人の遺伝的特徴を反映した細胞を研究に利用できるため、疾患メカニズムの解明や医薬品の効果・毒性評価に活用される。また、iPS細胞から分化させた細胞や組織を移植し、損傷した機能の回復を目指す再生医療への応用も進んでいる。一方で、未分化細胞の残存による腫瘍形成リスク、細胞品質のばらつき、免疫適合性、大量培養や製造コストなどが課題となる。安全性と品質を確保した細胞製造技術が、医療応用の重要な基盤となっている